盲目のマッサージ師が、白昼都電の車内で毒殺された。毒物はカプセルに詰められた砒素。

芦花公園の近くでジョギング中のルポライターが殺された。数日後、今度はその恋人が車にはねられた。

警視庁捜査一課の十津川警部は、三上刑事部長に、直ちに岡山へ発つように命じられた。

午後7時に札幌にいた男が、函館駅17時12分発の特急「北斗13号」に乗ることができるか?午後9時すぎ、札幌駅に到着した同列車内で刺殺された石本功は、まさにこのケースだった。

杉苔が美しい尼寺・月心庵で死体が発見された、との知らせで現場へ急行した赤かぶ検事は、その異様な死体を見て思わず顔をそむけた。

徒手空拳、非道なやり口で財界の大立者にのしあがった男・押田信介。彼をとりまく様々な人間が、その命を虎視眈々と狙っている。

狭山家の静江、輝代、艶美の3姉妹は、性格はそれぞれに違うけれども、美人ぞろいだ。

ギリシア神話の美青年アドニスの石膏像に潜み、レンブラントの名画を窺う怪人20面相!彼の美術品・宝石への飽くなき渇望は、「奇面城」と名づけらた隠れ家に、燦然たる美の宝庫を造りあげていた。

中国革命はユダヤの陰謀だった。「三民主義」の父=孫文はフリーメーソンに毒殺された。

突如大発生し、甲府市を殱滅した数十億匹のネズミの大群は、二年前に滅び去ったはずであった。

ジャズシーンで、世界最強と謳われた「上杉京輔トリオ」を突然引退した武田巌男。

好評を博した第一部『ベルリン・ゲーム』の最終章で、謀報員バーナード・サムソンは、イギリス秘密情報局のトップに浸透していたスパイの正体を知った。

バーナードの説得に、KGBの少佐シュティンネスは西側へ寝返ることに同意した。

失踪した夫を待った女の決着を描く「忘れ草」。

アメリカ大統領とアラブ産油国の国王らを乗せた専用バスが金門橋上で強奪された。

連続殺人の舞台は、吊橋を渡った断崖に建つ洞洛館だった。その橋が落ち、館そのものが密室になる。

先端技術企業の金庫から機密資料が漏洩した。容疑者の守衛は無罪。

唐渡美知子―32歳。探偵事務所の所長である。

月代和也、四十一歳、雑誌編集者。

ファーイースト30―すべての人間が尊重され、社会秩序を乱そうとする者ですら“紊乱者”と分類されて、その存在を容認されている理想社会。

推理作家の木庭寛樹が殺された!ツーリング・クラブの仲間の弘に疑いがかけられる…。

京都に住む28歳の主婦・未知子は、銀行員の夫・邦夫の浮気に悩んだすえ、自立のための資金づくりと気晴らしに、ヘソクリ250万円で株をはじめた。

ショートショート千篇記念に休筆なるものをやった著者は、視野がひろがってしまった。

奈々と〓@4EDE、大橋と陽子はともに『ミステリー研究会』の会員で恋人同士でもある。

久我沼家を襲った犬神憑きの怪。

夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。

絹子は娘・麻沙子の説得にも応じず、ドナウの終点、黒海まで行くと言い張る。

“雨”が女を強くした…。若い女性インテリア・デザイナー美有の初プロジェクトに妨害の数々。

真珠で知られる志摩半島英虞湾に男の他殺死体が浮かんだ。被害者は“悪”が売物の人気作家・袴田啓二郎である。

殺人現場から消えた太宰治の肖像画はどこに?遺されたメモ“コスモス、無残。マネク、ススキ。

旭東化学虹浜工場では事故が続出、漁業争議も起こり、本社旭東産業の朝倉は現地に赴いた。

新婚旅行中の新妻が消えた!巧妙に仕掛けられたトリックの背後に隠された驚くべき事実とは…。

妻を病気で亡くしてのち、一人娘の日名子と平穏な日々を過ごす現職刑事の深見輝一は、娘を早く結婚させ、ときどきは孫の面倒をみる、のんびりした余生を送りたいと願っている。

シルクロード博にわく奈良で、東京から来た老人が変死した。鹿に襲われたのである。

警視庁捜査1課の片山義太郎と妹・晴美、石津刑事と三毛猫ホームズたちが、久しぶりに自宅で夕食をとっていると、TV局に勤める義太郎の中学時代の友達が訪れた。

箱が人を殺したって…?なにせ密室の中で殺人が起こって、そこには死体と箱しかなかったというのだ。

アスレチック・クラブのオーナーがバーベルの下敷きになって死んでいた!ジムの床に残されていた不可解な靴跡…。

ぼくの目の前で、少年がトラックにはねられた。事故のあと町の人間が聞いてきた。

密室で殺された画家が遺した奇怪な遺言状。その内容通りに起こった若い女性の連続殺人…。

レイプ裁判をめぐり人生の深い迷路にわけ入る法廷推理。第6回サントリーミステリー大賞大賞受賞作。

名門の御曹司との結婚を間近に控え、幸福の絶頂にあったトレイシー・ホイットニーにかかってきた1本の電話。

グレイは本を一冊著わしただけの売れない作家。

ヒースロー空港の上空で、着陸態勢に入った英国航空の旅客機が、過激派に乗っ取られた。

“幽霊シリーズ”4冊目! 私、警視庁捜査1課のオニ警部。ホレた相棒・永井夕子は女子大生。

千坂通りの写真館主夕城香留に持ち込まれた縁談は、勿体ないような話だった。

「ウェディングドレスはお待ちかね」から1年。

夏の行先不明列車銀河鉄道X号に乗った男は恋人に見送られ、上野を発った。男は翌日、北上川で死体となって発見された。

永源寺峻の留守番電話に、先輩とも師匠ともいうべき楽田総一郎から「緊急の用件で会いたい」とメッセージが入っていた。

小さな水産会社の社員友永が帰国した時、待っていたのは大学以来の親友兵藤が遭難したという知らせだった。

宝町商店街は、戦後裸一貫で出発してがんばってきた店主たちも年をとり、そろそろ息子や嫁の時代となっている。

落ちこぼればかりが集まる私立高校で、多少つっぱったところはあるものの、クラスでは人気者の女生徒が行方不明になり、やがて絞殺死体となって発見されたから,さあ大変!クラスの熱血先生と、定年退職した先生の父親をボスとした、にわか探偵団が結成され、犯人捜しが始まっ

大学のサークル・怪奇愛好会のメンバーは、夏休み合宿として、5日間の肝だめしツアーを計画する。

43日間に及ぶ北極海での調査行を終え、わたしはスコットランドの潜水艦基地に帰還した。

超A級精神ダイバー毒島獣太に送り付けられた女の手首が事件の始まりで、発端は2年前、黒蓮会教祖三風への精神ダイブで見た黄金にあるらしい。

《ネブラスカ州でいちばん素敵な町ガトリン・人口5431》しかし、そこは19歳以下の子供たちしかいない奇妙なゴーストタウンだった。

狂おしい愛、殺意の香り。復讐のラブ・ゲーム…。

探偵作家クラブの例会で、未発表の探偵小説を朗読して犯人捜しのゲームをすることになった。

江戸には謎が多かった。下駄常親分は、きょうも思案に余って砂絵かきのセンセーのところへやって来る…。

拳銃自殺を図って失敗したマデリンは、偶然に殺してしまった若い娘の身代りとなって生きることを決意し、娘の過去をさぐっていく…。

夜のニュースが、産科医の撲殺事件を報じていた。女医ロティのところの代診の医師だった。

春の選抜高校野球大会。優勝候補・亜細亜学園を相手に、1対0とリードした開陽高校は、9回裏二死満塁のピンチに追い込まれた。

元尼僧、元宝石泥棒、元銀行強盗、元警官のちょっとしたワルたちが企むとんでもない犯罪。「グリッツ」以来のレナード・タッチ。

『太陽がいっぱい』や『見知らぬ乗客』で有名なパトリシア・ハイスミスが、1964年度の英国推理作家協会賞を受賞した著者の代表作である。

池上鮎子の恋人で新聞記者の北条が、デートから京都へ戻る新幹線の車中で毒殺された。

和歌山駅前のホテルで弁護士が、そして串本の海中展望塔で仲間の会社社長が続いて殺された。

社長令嬢が、ベンツに乗ったまま消息を絶った。

夜着の上から毛皮をまとっただけ、おまけに右眼のまわりに痣をつくった金髪の美女―メイスンの事務所には風変わりな依頼人が多いが、これはまたとびきりの変わり種だ。

謎と怪奇の怪盗紳士をさがせ!きみはルパンの挑戦にかてるか。

横浜・港の見える丘公園で、陽光電器のエリート社員久保木裕一の絞殺死体が見つかった。

犬が木に登る?何気ない子供の話に、ぼくは興味を覚えた。

3年半の刑期を了え、出所した柴山は思わず目を疑った。

出雲の諸手船神事の夜、1年前に死んだはずの村の有力者、那智慶一郎が突如、美保関に現れた。

大学の最初の夏休みって、宿題も登校日も試験もない。う~ん、開放的。

鎌倉の旧家、里井家の長男・幸太郎が鈍器で撲殺されたのを皮切りに、銃殺、毒殺と次々に恐るべき殺人が行われる。

レジャーライターの釣部渓三郎は、来春結婚するガールフレンドの上条アキと、最後の思い出に冬の北アルプスに入った。

まっ赤な肉の表面に針を植えたようなささくれのある舌、巨大な両眼に光る蛍光、黒ずんだ骨ばった顔―人間豹・恩田に最初の恋人を食い殺された神谷は、今また次の恋人レビューの女王・江川蘭子を降りしきる紙吹雪の中、奪われようとしている。

古びた西洋館の屋根にそびえる煉瓦の時計塔。ふと見上げた三人の少年は、角ある怪人の姿を塔上に見出し、慄然とする。

どうってことのない地方都市に住む、どうってことのない刀根家の人々が、どうってことのない蒸し暑い日に、とんでもない事件に巻き込まれた。

週刊誌の女性編集者北川真弓は、四国取材の途中、屋島で藤の花の下に倒れた若い女の他殺体を発見した。

桜の木の下に死体。そして血塗られた文庫本…。

赤ちゃんの誘拐事件が発生!おまけに犯人が死体で発見された。

探偵小説芸術論を提唱した木々高太郎の代表的長編。第4回直木賞受賞作。

莫大な遺産を相続し、優雅に暮らす富豪の未亡人のところへ、警視庁から殺人事件の捜査依頼が舞いこんだ。

圧倒的支持で読書賞を受けた都会派ユーモア推理。第6回サントリーミステリー大賞読者賞受賞作。

超ハイテク警備ビル内に眠る1千億円の企業機密。最先端金庫破りの榊周助は奇想天外な奪取計画を立てた。

モーツァルトの子守唄が世に出た時、“魔笛”作家が幽閉され、楽譜屋は奇怪な死に様をさらす―。

理想社会のシティ・システムは完全で、市民にとってそこは真の楽園であるはずだった。

東北の斜陽温泉が町全体を時代劇調にしてしまおうという一大イベントを企画。